第12章かすかな希望

アンナはうなずいた。「彼の症状は治療できるって言ったの」

「本当か?」

リチャードは胸の高鳴りをどうにか抑えようとしていた。彼はウィリアムの状態のために数えきれないほど力を尽くしてきたが、進展はわずかだった。それでも諦めなかった。いま、ついに突破口が見えた気がしたのだ。

「スターリング様、聞きましたか? アンナが、あなたの症状は治療できるって!」

ウィリアムはズボンを身につけ、アンナにちらりと目を向けた。「彼女の言うことは信用できるのか?」

リチャードは言葉を切り、振り返ってアンナを見た。だが彼女は説明する気配すらない。その瞬間、この二人のあいだに刺々しいものがあると悟った。

リチ...

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